金魚すくいで子供が持ち帰ってきてしまったらどうする?
金魚すくいで子供が金魚を持って帰ってきてしまった、金魚を人にもらってきて困ったという方もあるでしょう。金魚は可愛くてペットとしても昔から馴染みあるものですが、小さいといっても生き物なのできちんと世話をして大事に育てないといけませんよね。
金魚は簡単に飼えると思っていたのに想像よりも手間がかかるという声も聞かれます。熱帯魚など以前から魚類を飼育するのに慣れていると比較的簡単に飼えるものではありますが、飼育経験がないと思わない出来事に遭遇してしまって困ったという方もいます。金魚を飼うのにどういう事を気を付けたら良いのかについて解説します。
金魚すくいで多い品種なのが「小赤・和金」の二種類
金魚すくいで使用される金魚の種類は主に和金や小赤です。この種類が金魚すくいで好まれるのは生命力の強さです。フナのような長い魚体をしていて、どちらかというとコイの小さいような形をしているので一般のヒラヒラしたヒレのついた金魚よりも地味です。
しかしこの種類は簡単に死なないくらい強いので環境が変化しても、温度変化にも強いため金魚すくいでお客様に酷使されやすい環境でも、移動をする機会が多い場合でも元気でいられることが多いので重宝されています。
金魚の数によって変わる水の汚れ方
金魚を飼い始めて何よりも問題になってくるのが水質の管理です。例外無く金魚の飼育に不慣れだと水質悪化に悩まされる事になるでしょう。金魚の数が多くなればなるほどに水が汚れやすくなるので多くの金魚を急に飼おうとすると早くに問題に直面するかもしれません。
最初は透明できれいな水なのに数日すると濁ってきてさらに数日経過すると茶色になってきて悪臭まで出てしまう。そうなると水を入れ替えるけれど同じことの繰り返しで困ってしまう。金魚を飼うのは簡単に思えても家の中で飼う以上、嫌な匂いが出てしまうと困りますよね。
金魚を飼う水槽が小型で金魚を多く入れていると早い段階で水質が悪化してしまう傾向にあります。一匹だけなら水質の悪化はゆるやかで結構長持ちします。その理由とは・・・
匂いがでるほどに悪化する水質の原因は金魚の餌と糞
夏の高温時には水を放置するだけでも自然と水質は変化してしまうものですが、金魚を飼っているとどうしても餌を与えます。金魚の餌は最初は固形でも水に溶けていきます。その成分が水の劣化につながっていきます。更に金魚が出す糞も同様に水質を悪化させます。
水槽が小さいほど水の量が少ないので金魚の餌が溶け出すと濁りやすく、糞の影響も受けやすいです。水槽が小さい中に金魚をたくさんいれたらすぐに水が濁ってしまうこともあります。大きな水槽だと水の量が多いので薄まる事で水質悪化までの時間が長くなるのです。
なので金魚が一匹なら小型の水槽で良いですが何匹もいるなら大きめの水槽を用意したほうが良いです。金魚だと小さい水槽や、丸くて可愛いデザイン重視のものを使いたい方もいますが一匹なら良くても金魚の数が多いなら大きめの水槽がおすすめです。
水質悪化のスピードをゆるやかにするために浄化装置を用意
金魚を飼う水槽にセットでついている事も多い浄化装置ですが比較的安価な水槽でも空気を送るポンプに浄化フィルターが入ったものもあります。小型の四角い先端部分から泡が出て、同時にフィルターで水を浄化する仕組みです。
このタイプのものは特に浄化機能が高くはないので水質が悪化するとすぐにフィルターが目詰まりを起こして機能不全になります。そうなるとフィルターの洗浄、交換をしなければなりません。この頻度が高いならば、容量が足りていないと考えるほうが正解です。
汚れるほうが洗浄するよりも早くなっているので、水槽を大きいものに変えて大きめの浄化システムを搭載したものに変えたほうが手入れがしやすくなります。小型の水槽に簡易タイプのフィルターのセットを使うのは金魚一匹から三匹程度にしておくほうが良いでしょう。
水道水そのままでも平気な金魚すくいの和金・小赤!?
金魚を入れる水槽に使うのは水道水ですが基本的にどんな場合でもカルキ抜きを先に入れてから使用します。塩素が水道水に入っているので魚にとっては刺激が強くて死んでしまうこともあるからです。ところが和金・小赤は慣れたら水道水をそのまま使っても平気になることがあります。
最初は水を交換するときに半分ずつ交換するようにして、慣れてきたらまるごと水道水をそのまま入れても平気になるという飼い主さんが多くいます。それほど強い品種なので飼いやすいのは間違いありません。しかし他の品種になると水道水をそのまま入れると耐えられない事も多いので基本はカルキ抜きを入れてから金魚を放すようにしましょう。
きちんと対処したのに水が汚れたり匂ったりする時の対応は
金魚を飼い始めて水質の変化を見ていると濁ったり匂ったりして水質が悪化するタイミングがわかるようになります。金魚を飼うときに注意したいのが水槽の水の量に対しての金魚の数。単純に金魚の数が多くなればなるほど水が汚れやすいと考えて間違いありません。
極端な事を言えば金魚が1匹なら金魚鉢に入れていても1週間以上きれいな水のままで維持できることが多いですが2匹、5匹、10匹と増えると水が汚れやすくなるし、酸素も足りなくなります。特にろ過システムの能力も気にしたほうが良いです。小型の簡易セットだと水の入る量が3~5リッター程度で酸素ポンプも泡が出る先に小型フィルターがついているタイプのものが大半。こうした簡易セットは価格も安くて購入しやすいですが金魚の数は1匹~3匹程度が目安です。
頻繁に水を交換すれば3匹以上でも全く問題ないですが実際に生活をしている中で毎日水槽の水を交換するのは面倒なものでしょう。金魚の水槽の水が良質な状態で酸素も十分あれば数週間、長ければ1ヶ月以上交換しなくても良い事もあります。
余裕のある大きな水槽で水量が多ければ汚れにくい
金魚の数が3匹~10匹程度なら10リッター以上の水槽にしてろ過装置も大きめのものが付いている水槽を飼うと汚れにくくなります。ブクブクと泡が出るタイプではなく水を循環させるタイプのろ過装置なら、音も無く水を循環させることで酸素を維持して水も浄化します。
余裕をもった水槽の大きさ、最近ではペットショップやホームセンターで売っているバクテリア材、ろ過補助の液剤を投入していけばさらに効果的です。バクテリアなどを使ったろ過補助液剤や錠剤は自然分解を促進するもので、ろ過装置を合わせて使えば水の交換時期を長くできます。金魚の水の交換時期は環境で変化するので日ごろから観察しておく必要があります。
金魚の水がこうなってきたら交換すればOK
金魚の飼い始めは何が良くて悪いのか判断がつきにくいです。放置しておくと水が最悪の状態になっていて金魚が死んでしまうということもあるので、つぎのような状態に気づいたら水の交換時期が近いと考えておくほうが良いです。
- 水の透明度が下がって濁る、茶色など色がついてくる
- 金魚があまり動かない、水面で口をパクパクしている
- 水面から匂いがあがってくる、生臭い匂いがする
金魚の水質の悪化サインは、色と匂いです。金魚の行動を観察していると変化があるのでその点も日ごろから知っておくと良いでしょう。金魚が快適に感じている状態は元気に水槽を動いています。水温が下がりすぎたり、上りすぎると動きが遅くなる事はありますが、この場合はヒーターで温度を上げるか、日陰に水槽を移動したりエアコンの効いている部屋に移動するかの対策をすれば問題ないです。
金魚が健康で快適なら水面近くで行動することはなく水の底のほうから中層あたりで泳いでいるのが正常なことが多いです。水面まで常に上がってきて空気を吸っているようなら酸素が水中に無くなってきている、水質が悪くて苦しいとかの可能性があります。
水槽の水から悪臭が出始めたら要注意です。すでに水が腐ってきて生臭い匂いになっています。悪臭が出ていたら水をすぐに変えるようにしましょう。そのまま放置していると金魚が生きていけなくなって浮いて死んでしまうかもしれません。まれに金魚が全て同時に死んでしまうことがありますが、同時にそうなるということは水の管理に失敗している可能性が高いです。
金魚は身近な魚で比較的飼いやすいですが、世話をしないで放置できる生き物ではありません。水の中で生きるものなので水が快適でないと弱ってくるし、長生きできません。常に状態を確認して汚れが進行するまえに交換するようにしましょう。水道水を使いますがカルキ抜きを必ず投入してから金魚を入れましょう。強い個体ならカルキ抜きをしなくても問題ない事もありますが念のため毎回、水を入れかえるたびにカルキ抜きをするほうが良いです。